タグ: IME

クラウド時代の日本語入力ソフト問題

検索サイト大手の百度(バイドゥ)で提供されている日本語入力ソフトが情報漏えいでえらい騒ぎになっています。

近年の日本語入力ソフト(IME)はクラウド化に移行しつつあり、変換候補をサーバーに置く事も珍しくなくなってきています。

以前、当ブログで紹介した「Google日本語入力を使ってみた」でGoogle日本語入力を紹介しましたが、Googleは情報送信は無いとコメントしているらしいです。

また、古くからあるATOKもこの件に関しては否定している模様です。

怖いのはキーロガー

キーロガーとは、入力情報などを監視するログの一種。

今回の問題はこれに似ており、そして悪性ウイルスと言われてもしょうが無い不具合です。

故意で無かったにせよ情報漏れはかなりあると思います。
特に会計業務など、数字業務をバンバン使用している所ではこんな恐ろしいソフトは使えませんし、使っているとしたら情報漏れが心配です。

使用用途の問題

今回の問題は、PCやスマホなど幅広く影響を受けてしまったのでかなり大きなニュースになっています。

遊びで使う分にはクラウド型でも問題ないと思います。

ですが、オフィスや個人でも「個人情報を打ち込む機会が多い場合」はクラウド型辞書の危険性は今回の件から分かりました。
クラウド型を使う場合は、メーカーへの送信機能や意見機能をOFFにするなりクラウド型を使用しないなどの対策が必要かと思います。

しかし今回は、送信機能をOFFにしてもサーバーに情報が送られていたらしいのであてにはできませんが、
「辞書選びも自己責任の時代」
という事で・・・技術が進みすぎるのもこまったものです。

参照リンク

中国百度がIME入力情報送信問題で見解を発表「Simejiはバグでログ誤送信」(ITPROより)

 

Pocket

Google日本語入力を使ってみた

Google自体の宣伝効果の薄いGoogle日本語入力を使って見ました。

では本題です

他の辞書と決定的に違う所は、世界シェアトップの検索サイトであるGoogleの検索機能を活かし、ネットで辞書を自動生成する事で、変換率を飛躍的にアップしている所かと思います。

とりあえずインストールしてみる(Google日本語入力より)

グーグル日本語入力設定

インストールが正常にできれば、自動的にGoogle日本語入力に切り替わる仕組み。

前の辞書(MSなど)に戻したければ、上記の言語設定か言語バーから簡単に変更できます。

プロパティ画面プロパティからいろいろな設定も可能で、Google検索でお馴染みの「もしかし変換も可能となっています。

グーグル日本語もしかして変換

ただ、プロパティ画面のプライバシーにある「使用統計情報と障害レポート」に、Googleに使用統計データを送る設定ができる仕様になっていますが、個人的には、お勧めはいたしません(初期設定では外れています)

紹介サイト

・Google日本語入力より

・窓の社より

日本語入力のメリット

  • とにかく、変換候補が他の辞書の比ではありません。
    当然の事で、ネットでリアルタイムに辞書を自動生成している為、変換しようとする文言は、ほぼ網羅されていると言っても過言ではないと思います。
    変換候補をこれ以上更新したくない場合は、プロパティのサジェストからリアルタイム変換機能を無効にするなどの方法が考えられます。

日本語入力のデメリット

  • 正規版が発表されてからまだ3年あまりなので、バグ(不具合)はあるようです。
    (この辺は他の辞書でも同じだと思いますが)
  • とにかく変換候補が多く、普通に使う分には候補がじゃまだったりする事もあります。
  • 検索候補が多いのはありがたいのですが、ちょっとした入力で検索される為、文書練習や、キーボード練習には向きません。
  • 辞書アプリは基本メモリを食いますが、こちらはネットも使用しているせいか割とメモリを食っている様です。
    (体感的にはあまり感じませんでしたが)

     

    *****     まとめ     *****
  • ネット検索を活かした辞書ですので、最新の人名や、ゲームキャラクターなどに強く、ビジネス文書にも当然活かせますが、まれに誤変換がある様なのでそれらを軽減する為に、ブログやSNSなどと、ビジネス文書用辞書に使い分けると良いかも知れません。
  • 変換機能はすばしいですが、「辞書」としてはまだ未熟かも知れません。
    開発されて間もないので、これらはこれからに期待です。
  • この記事はGoogle日本語入力で書きましたが、特に問題なく書いたつもりです。
    使用感は悪く無い為、あとは好みの問題だと思います。
Pocket