GWも終わってしまい、IEの脆弱性を休み明けに知った方も多いのではないかと思います。
IEは未だに世界の半数でシェアを持っている為、対応出来ていない方やIEがなんなのか分からない方も以外に多い様で、今回の広範囲にわたる脆弱性で対応策以前の問題も浮き彫りになった事が分かりました。
では本題です
今回は、IEの脆弱性で大騒ぎになった事からブラウザに焦点をあてます。
最低限の知識はおさえておこう
ブラウザとはインターネットを閲覧するソフトになり、特定の業務で使用される事もあります。
ウェブブラウザとも言いますが、現在はブラウザと言った方が一般的で通じやすい為、単にブラウザで良いと思います。
IEとはInternet Explorerの略で、マイクロソフトが開発した世界を代表するブラウザになります。
今回の脆弱性騒ぎは、IE6からIE11まで幅広く影響が出た上、米国土安全保障省がIEの脆弱性に対して警告を出した事もあり、一瞬で世界中にニュースが広まり混乱になりました。
そこにきて、パソコンは使っているけれどもIEやブラウザの意味が分からない方がパニックになったと思われます。
今回のIEの脆弱性対応プログラムはすでに配布されており、通常はWindows Updateで自動更新される様になっています。
自動更新されない場合は、パソコンのスタートからすべてのプログラムとたどりWindows Updateから更新してください。
更新の確認方法として
コントロールパネルからプログラムとたどり、インストールされた更新プログラムに
「KB2964358」
あるいは
「KB2964444」 が更新履歴で確認できる。
上記のKB番号はPCの使用環境により異なる様です(2014年5月8日補足)
参考リンク
・日本のセキュリティチーム – Site Home – TechNet Blogsより
もしくは、IEのブラウザのメニューバーのヘルプからバージョン情報を開き、更新バージョンに上記のKB番号が確認できれば問題ありません。(メニューバーが表示されていない場合は「Altキー」を押してみてください)IE11で確認しています(Windows7環境)
使用環境を知っておく事も大事
IEがなにか知らなくてもインターネットは出来ますがいざと言う時パニックになるのは本人ですので、冷静な対処をする意味を込めて使用しているパソコン環境くらいは把握しておきましょう。
別に、パソコンの速度がどうとか、解像度がどのくらいとかそんな事は分からなくても問題ではありません(開発側だと知らないと問題ですが)ネットを利用するのであれば、最低限使用しているブラウザのバージョンくらいは把握しておくべきだと思っています。
使えるブラウザを2つはインストールしておく
今回の騒動で、IEしか使用した事がない方が他のブラウザに一時的に乗り換える際にIEを使わなくてはならず、どうすれば良いみたいな事がネットで飛び交っていましたが、IEの脆弱性はなにも今回に始まった事ではないので、違和感なく使えるブラウザをメインとして使い、サブにもうひとつ違うブラウザを入れて置けば、いざと言う時使い分ける事が出来便利だと思います。
とは言え、ブラウザも完璧なものは存在しない為、IE以外でメジャーブラウザとなると選択肢が限られてきます。
IEにできるだけ依存しないブラウザを選ぶ
これも結構難しいですが、代表的なのが
Mozilla Firefox(モジラ ファイヤフォックス)
Opera(オペラ)などですが、Mozilla Firefoxに関しては2014年5月1日現在、バージョン28で影響を受ける脆弱性が発覚した為、最新バージョン29以降での使用をおすすめします。 Mozilla Firefoxの脆弱性について(JVN iPedia 脆弱性対策情報データベースより)
他にも数多くのブラウザが存在しますが、MSのIEで使われているレンダリングエンジン(Trident(トライデント))を併用している場合があり、MSの世界シェア最大も納得してしまいます。
まめ知識
Acid3(アシッドスリー)ウェブブラウザが特定のウェブ標準にどれだけ従っているのかを調べることを目的にしたものでスコア100で合格となります。(ウィキペディアより一部引用)
Acid3のWebサイト(評価したいブラウザを開いてサイトへアクセスするだけです)
- ソフトウェアに完璧はありません
使用するソフトがブラウザであれ、オフィスソフトであれ不具合は必ず存在します。
しょせん人間が創るものなので完全なんてありません。今回のブラウザ騒動は、世界規模で騒動になった事とIEが使えない>ブラウザが使えない>インターネットが使えないと一部でねじれた誤解が生じた事で、混乱に拍車がかかったと思われます。
IEは確かに不具合が多いですが、他のブラウザも例外ではありません。
今回の騒動でブラウザを乗り換えてこれで安心と思っている方もいると思いますがそれは間違った認識となります。
最低限の知識を身につければ、いざと言う時の対応に少しは冷静になれると思っています。