契約辞退で問題山積み「マイナンバー制度」

問題が大きすぎてパソコン豆知識のカテゴリには当てはまらないと思いますが、予定通り進めば2年後の2016年にすべての国民に当てはまりますので書いておきます。

では本題です

本格開発の前に辞退

開発はとにかく「お金」と「人材」が沢山要ります。

それも「国の根幹となるシステム」である為、なおさら優秀な人材が必要です。

下記参照リンク先の記事によれば、当初「NTTコムウェア」が落札したが直前に辞退されそして今回、再入札となってしまった様です。

辞退の理由は記載していませんが、恐らく「開発期間の短さ」「人材確保不足」「予算の折り合いがつかない」などが推測できますが、あくまで推測です。再入札の候補は「NEC」「富士ソフト」らしいですが個人的な希望では「NEC」に落札してほしいですね。官公庁関連のノウハウもあるはずですので。

「富士ソフト」でも良いですが、開発ソフトの質が若干違う気がしますのでもし落札したら、質の良い開発をお願いします。

住民基本台帳(住基ネット)はどこへいった

これができた時も抵抗がありましたが、こちらにも膨大な予算がかかった記憶がありますので、素人考えでは初めからこちらに連動すれば良かったんじゃないかと思いますが。

そもそも、住民基本台帳は身分証明書くらいの役割しかなく、免許証をお持ちであれば必要ないと思います。

マイナンバー制度とは

簡単に書くと、国民すべてに番号(確か12桁の数字)を割り当てて社会保障と税などを最初は管理しようというのが目的です。

この様なシステムは他国でも違う形で行われていますが、アメリカなどでは情報管理の量を広げすぎた為にトラブルになり、逆に扱う情報を絞り込んだとどこかで聞いた事があります。

メリット

氏名や住所ではなく、固有番号で一元管理分散管理できるので社会保障や税の漏れが一発で分かる。

デメリット(ありすぎて書ききれませんが以下2つに絞り込みます)

開発期間のさらなる短縮問題

2年後の運用予定で開発本番の時に再度の入札です。

国の根幹を創る訳ですから突貫工事だけはやめてほしいと思いますが、月平均残業200時間から300時間オーバーで間に合うかどうかでしょうか。

すべての開発者に上記の時間が該当するとは思いませんが、恐ろしくハードなスケジュールになる事は想像がつきます。
ただでさえ期限がせまっているのに、土壇場でのまさかの契約辞退で開発現場は地獄絵図の様になっているのが目に見えるようです。
こうなってくると、開発の際に必ず出るバグ(不具合)の存在が一番気になります。

国の根幹を支えるシステムであるだけに「万が一」なんて事は許されませんが悲しいかな、バグは必ず出てしまうものです。

今回のマイナンバー制度は、個人情報はもとより社会保障と税の情報を「番号に紐付け」する作業だと思いますが、間違えて他人の番号に自分の個人情報が割り当てられていたなんて事が万が一にでもあったらバグ以前に開発企業や国の責任問題にもなりかねませんのでもう少し余裕をもって採決、可決してほしかったです。

今後、開発に携わる方の無事を祈ります。

セキュリティーの問題

最も重要視され、国民が不安に思う所がここだと思います。

社会保障と税を管理する制度、つまりは所得がいくらあって税金を納めてますとか、年金は納めてますかとかが一発で分かる仕組みにしたい訳です。

国にとっては便利なシステムですが、悪用されると大変な事になります。

なにせ、12桁ごときの番号で管理しようと言う訳ですからたとえ暗号化されていたとしても、番号が流失したら個人情報流失どころではなく 気づいたら、積み立てた年金が引き出されていたなんて事も最悪考えなくてはなりません。

こういった懸念をふまえてか、他国の事例を元に最初は扱う情報を最小限にする様ですが不安や問題点はつきません。
住民基本台帳でもなにかしら問題がありますので番号管理なんかではセキュリティーを相当強化してもどこかで問題が生じるでしょう。

参考リンク

・契約辞退で再入札(ITproより)

・他国の国民総背番号制

・住民基本台帳カードとは(住民基本台帳カード総合情報サイトより)

*****     まとめ     *****

  • 今のところデメリットしか浮かびませんが、 今回の契約辞退でさらに開発スケジュールは誰が見ても悪化しました。
  • 社会保障と税を分散管理一元管理できる事は国のメリットであり一国民には住民基本台帳で充分です。
  • 2年後の2016年に予定通り無事にシステムが稼働しマイナンバーが割り当てられたら、
    それは「あなたの個人情報」ですのでむやみに使用せず、絶対に紛失などしない様に心に留めておいてください。
  • 致命的なバグがなく、無事に開発が終わる様に願っています。
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