株式会社フジテレビジョン(以下、フジテレビ)は社内にある3、000台のデスクトップPCのOSを、
WindowsXPからWindows8へ移行することを決定したそうです。(一部記事抜粋)
では本題です
今回の決定が正しかったかどうかは企業側が決める事であってどうでも良いですが、
Windows8にシフトしますと公表した事に意味があるのでしょうか?
今回の内容では、独自業務アプリや経理・財務システムの根幹の話も出しています。
Windows8はセキュリティは高いと言えるでしょうが、逆を言えば、「このシステムでこのOSを使ってます」と公表にした事になります。
公表もマイクロソフト(以下:MS)からであり、良い宣伝対象にされたとしか感じませんでした。
WindowsXPからの移行は避けられない道だったとしても「公表」する必要があったのか疑問です。
費用の問題
当ブログでも「WindowsXPを使い続けて平気なのか」として以前題材にしましたが、やはり、ネックになってくるのが対策費用と互換性でしょう。
通常、企業で使うPCは企業規模にもよりますがほぼリース契約のはずです。
今回のように3、000台ともなれば通常購入しても億単位のお金が軽く動きますので負担軽減や、保険の面からもリースだと思われます。
この時点で、まったがかかる企業は数知れないと思います。
互換性の問題
そしてここでしょう。
フジテレビも独自業務アプリの事で試行錯誤している様ですので、中小企業の独自アプリが動かず、移行費用もかかるとなるとWindowsXPどころかWindows2000あたりで止まっている企業はザラだと思いますし自身も体験済みです。(ちょっとした業務なら動けば良いんですから)
サポート期間と今後
Windows8の延長サポートは2023年でWindows7(2020年)と3年しか違いません。
サポートサイクルより(8.1も現段階では同一時期となっています)
昔、Windows3.0から3.1になった時はかなりの変化だったと記憶していますが、現在はバージョンアップのスパンが早い為、最新を追いかけてもすぐ次が来るあわただしい時代です。
フジテレビもどうせなら最新をと書いていますが、このまま行けば 10年後にまたバージョンアップ作業ですのでご苦労さまですとしか書けませんね。
また、次期Windowsバージョン9の噂(Ver8.1とは違う様です)も流れ始めており、対応できる企業と出来ない企業の格差がますます開きはじめ、MSとしては来年のWindowsXPのサポート終了以降どう対応するかでバージョンによるシェアのばらつきがますます拡大し、自社製品の売上に歯止めがかかる可能性は否定できないと思います。(次期バージョンはWindows10でしたね)
ニュースリンク
・フジテレビ、WindowsXPのデスクトップPC3000台をWindows8へ移行(クラウド Watch)より
・フジテレビが約3000台のWindowsXPパソコンをWindows8へ移行(ITpro Activeより)
- 現在推しているタブレット端末が10年後すべての会社、社員に行き渡り機能しているとは考えられない。
- スマホなどとは違い、経理、財務基幹中枢がタブレット端末に移行するとは考えにくい。
- 大手企業はともかく、中小企業などはWindows2000がまだ動いている現状がある以上、10年後でもWindowsXPを平然と使用していてもおかしくはないでしょう。
上記の事から、タブレット端末全盛時代になっても、企業内ではMSの思い通りにはなっていない時代が存在していると思います。