生き残りをかける日本のパソコンメーカー

今、日本のものづくり企業が生き残りをかけ模索しています。

それはご存知の通り、パソコン事業も例外ではありません。

すべての商品を記事にするのは無理があり、ブログ趣旨から大きく外れてしまいますのでパソコンのみにできるだけ焦点をあてて書いて行きたいと思います。

では本題です

PC/AT互換機(DOS/V機)が日本に出てきた時代、ちょうど、Windows95が出荷された段階でここで上手く舵をきれたかどうかでも大きなひとつの分岐点だったと思います。

NECという安心感

PC98という国民機で国内で圧倒的シェアを確保し業界をけん引してきましたが、DOS/V機の登場と共に、海外ブランドに徐徐にシェアを奪われ、Windows95発売あたりからPC/AT互換機にシフトせざるを得なくなり現在に至ります。
・PC98とは

全盛期は独自のCPUも搭載していたのですが、現在は内部部品供給にとどまりパソコン本体も販売されていますが、やはり価格面で一歩後退してしまうのは事実でしょう。

NECパソコンの良い所は、国内で一度は天下を取りましたのでユーザーにして見れば「サポートなどによる安心感」が一番だと思います。

技術力はありますので、今後に注目です。

ブランドに頼りすぎるソニー

PC/AT互換機として、約20年近くかけVAIOブランドを創り上げてきました。

今までのパソコンとは違い、デザインを重視したブランドだった事はユーザー以外でも分かります。

ですが、2014年7月に日本産業パートナーズにVAIO事業を譲渡した事は記憶に新しい所です。

世界のソニーであってほしいのですが、パソコンのVAIOブランドを完全に取り戻す事は現状では厳しいと思います。(新会社VAIOでも一応株主ですが)

今のソニーは、保険事業、ミュージック事業、ゲーム事業、音響や完全子会社のブロバイダ(ソネット)などがおもな稼ぎ頭ですが、売上を重視するあまり方向性を見失っている感じがします。

世界のソニーを復活させるには、すべての企業が同じ方向の製品(例えばスマホ)に向くのではなく、
売上に関係なくても奇抜なアイデアが求められると思います。

2001年に開催されたEXPOより(この頃のソニーはどこへ・・・)

expo2001aibo

意外だった事業縮小の東芝

東芝のパソコン事業縮小は結構意外でした。

比較的、安価で人気モデルを投入しており、世界シェアでも ランク上位に付けていたのに残念です。

今後は個人モデルを縮小して、法人モデルに特化するらしいですが、企業自体はパソコンの小型HDDなどで重要な部品の世界シェアを持っています。

企業自体は安定していますが、今後のスリム化を図る為の決断だと思われます。

・東芝、個人向けPC事業を大幅に縮小、一部撤退も(ITPROより)

独り勝ちエプソンダイレクト

エプソンと言えばプリンターなどが有名ですが、パソコンもしっかり販売しています。

当初はNECのPC98全盛期の頃、互換機としてPC販売もしていましたが、業界がPC/AT互換機におされてくるといち早く方向転換して、BTO(今では当たり前の部品ごとのオーダーメイド)パソコンに着手した国内の先駆者的存在です。

おもにネットでの販売ですが、安定した顧客と迅速配送を売りにしっかりと根づいています。

*****     まとめ     *****
  • パソコン事業だけでは難しい時代
    2013年の世界売上トップ3を見ても、レノボ、HP、DELLと並びほぼ横一線で、しかもマイナス成長になっています。
    新品で3万から6万前後で購入できる時代に、特化した業務(DTPなど)以外で
    10万も20万も出す時代はすでに終わっています。
  • 同じ方向を向いてはすべてダメになる
    今はスマホ時代なのは分かりますが、全企業がすべて同じ商品を開発していては競争になるのは素人でも分かります。
    パソコンのシステムは時代と共に変化していますが、パソコン自体が世の中から消える事は現状ではありえません。
    経営は素人なので分かりませんが、企業内の優秀な人材をこれ以上海外に流失させない事が、日本の技術力維持に必要な気がします。
Pocket

イベントビューアーでHDDクラッシュ予兆を管理する

パソコンのHDDを酷使していると、気がつかない内にエラーログが記録されて行き、HDDで異音がした場合に使い続けていると思わぬ所で破損する事があります。
修復とはいきませんが、HDD管理などに有効なツールですので分かる範囲で活用してみてください。

では本題です

WindowsはOSの進化により使いやすくなりましたが、元はコマンドベースですので、まだまだ便利な使えるコマンドが残っています。
今回は便利だと思ったコマンドから実行できるユーティリティソフトを紹介いたします。

イベントビューアーを使う

Windowsキーと、Rキーを押してファイル名を指定して実行を立ち上げ「eventvwr」と指定し実行する。

イベントビューアーの実行

イベントビュー

パソコンの状態によってはログの取り込みに数分程度かかります。

沢山のログが残されていますが、重視して見た方が良いと思われるのはおもにシステムと管理イベントの所です。

システムでエラーが頻繁に出ている時はパソコンに何らかの不具合が生じている可能性がありますので、
バックアップなどをお勧めします。

システム画面

イベントビューアー

管理イベント画面

管理イベント

管理イベントは総合的にエラー表示が確認できます。

エラー時にはレベルの欄が赤くなりますが、ネットワーク対応のプリンターエラーなども表示されますので、その手のアプリケーションなどを使用していて、あまり重要視していないと思われた場合はとりあえず見送って構わないと思います。

参照リンク

・システム編 「イベントビューアー」を活用する(マイナビより)

・「管理イベント」で重要なイベントを素早く確認する(@ITより)

・壊れる予兆を確認したのに「まだ大丈夫」でデータが全部消えた(ITPROより)(詳細記事は要登録(無料))

*****     まとめ     *****
  • 役立つエラーの発見
    HDDの書き込みエラーなどが起きた場合、パソコンは代替えエリアを作り動いていますが、この書き込み不能エリアがHDDに出来た瞬間エラーログとなり蓄積して行く訳です。
  • HDDも精密機器
    大事なファイルはこまめなバックアップとHDDの管理などで突然のクラッシュだけは避けたいものです。
  • 様々なエラー情報を確認可能
    今回は最小限の情報だけ記事を書いたつもりですが、イベントビューアー自体はソフトの不具合などパソコンに関する情報を確認できますのでHDD管理に限らず、分かる範囲で利用した方がメリットは高いと思います。
ソニーストア
Pocket

マイクロソフトがIEのサポートを最新版のみに

マイクロソフト(以下MS)は、2016年1月からIE(Internet Explorer)のサポートを最新版にのみにシフトしていく様です。

では本題です

サポートメンテナンスの軽減へ

IEサポート

IEBlogより(英語)

2016年1月12日より、サポートされているオペレーティングシステムで利用できる Internet Explorerの最新バージョンのみが技術サポートおよびセキュリティ更新 プログラムを受信します。たとえば、Windows7 SP1でInternet Explorer8、Internet Explorer 9、またはInternet Explorer10を使用しているお客様は、セキュリティ更新プログラムと技術サポートを受け続けるには、Internet Explorer11に移行する必要があります。
(Web翻訳の為、意味に若干の違いがあるかも知れません)

元々、IEは他のブラウザと比べてもサポートされているバージョンが多いです。

2014年8月現在でもバージョン7から11までの5つをサポートしていますが、 WindowsXP(以下XP)でVer6とともにサポートを打ち切った事から、メンテナンスの軽減につなげるのではないでしょうか。

シェアの高いバージョンユーザーの課題

IEの場合、特にVer8のユーザーが多く、サポート終了予定が約2年後だとしても課題は大きいと思います。

まるでXPサポート終了時を思い出します。

複数のプラットホームをサポートしているソフトメーカーの悩みだと思いますが、この決断が吉と出るか今後のサポート次第でしょうし、バージョンが古くても使う方は必ず残るでしょう。

2016年1月以降、IEの旧バージョンに対しては「エンタープライズモード」と呼ばれる互換モードで対応するらしいですが、
どれほどの効果があるかは不明です。

いつも後手にまわるMS

ブラウザのシェアだけでも約6割と以前高い数字であるにも関わらず複数バージョンのサポートを余儀なくされて来た為、今回の決定がブラウザシェアを落とす引き金のひとつになる可能性は否定できません。

事実、他社の代表ブラウザであるMozilla Firefox(モジラファイヤフォックス)やGoogle Chrome(グーグル・クローム)は不具合こそ出しますが常に最新バージョンを保つ様になっている為、基本的に旧バージョンのサポートを行っていないのが現状です。

また、旧バージョン要求に対してもセキュリティの関係から推奨していません。

最新版のみのサポートで残る課題

たとえば、不具合修正がありバージョンアップした所、今まで閲覧出来ていたサイト等が急に見れなくなったという事はたまにあります。

上記に挙げたグーグル・クロームなどは以前からバージョンをひとつにしていますので不具合が出ても対応は取りやすいと推測しますが、MSの場合2016年からとはいえ現在サポートしている複数バージョンをいきなりひとつにするのはなかなか課題が大きそうです。

参考リンク

・Microsoft、Internet Explorerのサポートを最新版のみに(マイナビニュースより)

・2014年7月ブラウザシェア(マイナビニュースより)

*****     まとめ     *****
  • 遅すぎた決断
    IEのブラウザ競争の歴史はネットスケープ時代からはじまり、自社ブラウザのバンドル商法など講じてきましたが、Ver6の時点で当時当たり前になりつつあったタグブラウザに対応しておらず、また、レンダリングの遅さも他社ブラウザにシェアを奪われる原因のひとつだったと思います。

    シェアが6割を切る中で、約2割がVer8のユーザーで旧バージョンながら今だに増えている現状がありますので、上手くサポートしないと互換モードがあると言っても確実にシェアを落としていくでしょう。

  • ブラウザ新時代がくるか
    サポートが長い製品は、セキュリティやコスト面からいずれ打ち切って行くしかなくこれはどのメーカーでも共通して言える事です。
    IEを擁護するつもりはありませんが、Ver10あたりからスピード面でもかなり速くなってきています。

    また、IEは不具合が多いと言われますがユーザー数が多い為、特に目立つと思われます。

    他社のブラウザに不具合がない訳ではなく、常に最新へバージョンアップしている為あまり目立たないだけです。
    まだ先の話ですが、最新版しかサポートしないとなると当然パッチも配布されなくなる為、旧バージョンは注意が必要となってきます。

Pocket

個人情報は漏れるものと認識が必要

ベネッセの個人情報大量流出問題は、近年多発しているネット情報漏えいとは少し違い衝撃を受けました。
改めて、日本の個人情報保護がほとんど機能していないのを痛感したニュースです。

では本題です

上記の、少し違いと言うのは、まだ調査段階で詳細は分かりませんが今回の場合、ネットサービスでの情報流失ではなく「名簿業者」から買い取った情報が漏えいした事で問題が発覚した事です。

名簿業者の存在が合法だった

個人情報保護法ではその23条第2項で、オプトアウト、すなわち本人からの削除の申し出があった場合必ず削除することを条件として、個人情報取扱事業者が本人の同意なく個人情報を第三者に提供すること、つまり
個人情報を販売することを認めている。(名簿業者-ウィキペディアより)

これは知りませんでした。

今回の場合、ジャストシステムが業者から買った情報でダイレクトメールを出した所それがベネッセの顧客情報だった・・・というおちらしいですが、ジャストシステム側は知らなかったとしています。

・ジャストシステム ニュースリリースより

今後の情報解析がカギ

ジャストシステム側は購入した全データを削除する予定らしいですが、情報の流通ルートの解明が困難になるとしてベネッセ側からジャストシステム側へ中止を求める声明を発表したそうです。(当然ですが)

ジャストシステムも同じような事業を行っている為、ライバル関係なのは分かりますが相手企業に迷惑をかけて、購入情報だけ削除はいただけませんね。現在、購入した情報の利用は止めている様ですが。

個人情報は漏れるもの

国によって仕組みに違いはあるでしょが、人はこの世に生まれた時から「戸籍」という形で個人情報が発生します。
「名簿業者」が合法である以上、ネットを使わなくてもどこからか個人情報は漏れると思います。

今回はジャストシステム側から情報流失ルートが発覚したようですが、氏名、住所、電話番号くらいなら誰でもなにげに記入していると思います。

  • ソフト購入時の登録
  • ブロバイダー登録
  • 携帯購入登録
  • 会社などの定期券購入時
  • 量販店で比較的大きな買い物をする時
  • ネット購入(初回情報登録時)
  • その他、挙げたらキリがありません・・・

参考リンク

・ベネッセ、データ削除中止求める(日本経済新聞より)

*****     まとめ     *****
  • 他の業界・業種も例外はない
    今回はベネッセとジャストシステムが大きく取り上げられましたが、「名簿業者」が合法という時点で他の業界も例外はないでしょう。
    この辺の個人情報の法整備をもっとやらないと情報漏えいは永遠に無くならないと思います。

    ネットからの情報漏れも深刻ですが、今回の件が公になった事で、何割かはネット情報も売られていると推測します。

    情報は企業にとって最大の資産ですが、元を断たなければ漏れ続けると認識しておいた方がいいと思います。

    また、すでに漏れてしまった情報を完全に削除するのはほぼ不可能に近いと言えます。
    ジャストシステム側は購入した全データを削除するらしいですが、このタイミングでそれはそれで問題でしょうし、購入した名簿業者から情報が削除された事を証明する事は現時点では不可能に近いと思います。
    (今後の進展により状況が変わるかも知れませんが)

  • 今後の大きな課題
    企業・国を問わず、個人情報を扱っている所は厳重管理の元に不要な情報は即座にシュレッダーなどで破棄を心がけてほしいものです。
    ネット利用の視点から見れば、必要最低限のログ(記録)にとどめて、今後、肥大化していくビッグデータで出るであろう「大量の蓄積データ」が個人情報として拡散しない様にしていく事が求められると思います。
Pocket

マイナンバーのクラウド対応でセキュリティの懸念

2016年施行予定のマイナンバー制度ですが、交付番号に順次「預金口座」を紐付けする事が決まり懸念されています。
まだ施行前ですので、さらに改定されていくはずですが不安は残ります。
補足追加(2014年12月22日)
「預金口座」の紐付けは当面は任意としていますが、いずれ義務化になると思われ懸念されます。

・預金口座にマイナンバー=18年から任意で-政府・与党時事ドットコムより

では本題です

以前、当ブログでも「契約辞退で問題山積み「マイナンバー制度」と題して記事にしましたが、情報利用の範囲が拡大するのではという懸念から、今回記事にしようと思いました。

クラウド導入に懸念

このシステムにクラウド技術を導入する事自体がそもそも大きな懸念材料ですが、全国の自治体や、企業内で導入後必要と思われる為、将来を見越しての判断だったのかも知れませんが、不安は消えません。クラウド技術とは(ウィキペディアより)

導入に関しては、「総合行政ネットワーク」というかなり強固なセキュリティを誇るシステムを経由して利用する事になりそうですが、外部からの攻撃が近年相次いでいる事から、国の根幹システムをなぜクラウドにするのか疑問と懸念が広がります。

クローズシステムにしなかった訳はなにか

いろいろな例や解釈がありますが、クローズとある様に開発環境や情報を外部に出さないシステムを主に指します。

そうは言っても人の出入りは当然ありますので、完全なクローズではありませんがネットワークには基本つながれていないものとされています。

代表的な例が、損害保険会社やカード会社ではないでしょうか。

基本、財産に関わる情報はクローズにすべきと思っています。

ネットでやりとりする所が情報漏れなんてニュースを聞きますが、クローズであればそのデメリットも大幅に軽減したでしょう。

その為、セキュリティも格段に上がりますが、特定の企業が開発環境などを提供・維持していかなければならない為、コストが非常にかかります。
また、完全にクローズにしてしまうと、自治体など外部環境とやりとりが厳しくなりこの制度の意味がなくなるので、ある程度オープンにしたい訳でしょう。

セキュリティ面でサーバーが耐えられるのか

ただでさえ、近年は外部から不正アクセスが増えており、このままシステムを構築しても不安材料が残るというのに、ここにきて「預金口座」の紐付けが浮上してきており、情報量からいっても半端なサーバーでは管理しきれないと思います。

また、使用範囲をひろげ過ぎれば、セキュリティ面で多大なリスクを生む可能性も否定できません。

使い方をあやまれば国民の信頼を失う可能性

税収の管理までは100歩ゆずってしょうがないとしましょう。

納税は国民の義務ですから。

マイナンバーに「預金口座」の紐付けがされた時、脱税などには役立つでしょうが一番懸念される要因はやはり
「国民の個人情報保護を無視する形になるのでは」という国民すべての懸念材料でしょう。

この問題やセキュリティの問題を国が丁寧に説明しないと住基ネットの二の舞になりかねません。
ちなみに、「預金口座」の紐付けは現行法では禁止されているという事なので、上記案を盛り込む場合、法改正が必要のはずです。

施行開始年がキーとなるのか

マイナンバー制度自体は2016年に施行予定ですが、番号配布予定時期は2015年10月としています。

そして、

「預金口座」の紐付けを予定しているのは2018年から順次としています。

確か、

2018年から「新規開設口座」を対象として施行して行き、2020年へ向けて既存口座も順次、紐付け予定だったと思います。

ただし、

上記でも書きましたが、こちらの案は法改正が必要らしいので、施行直後に制度自体がこけたら先は不透明になると思います。

自治体や民間企業にも負担増の可能性

各自治体に負担がかかるのは住基ネットで証明済みですが、マイナンバー法によると、民間企業も源泉徴収票などで番号を使う可能性があり、仮に番号を使う事になった場合、そのリスクは計り知れません。
(ただし、まだ施行されていない為、どこまで番号が使われるか分かりません)

問題視されていない高齢化社会問題

セキュリティの問題や「預金口座」の紐付けでいっきに話題になったマイナンバー制度ですが、住基ネットで学ぶべき点も多いはずです。

社会保障と税の一元化をメリットに挙げていたはずですが、徐徐に範囲が広がり、肝心の問題から外れていく気がします。

2013年現在、住基ネット(カード)普及率はわずか5パーセント前後らしいのでいかに周知されていないか分かります。

加えて今回のマイナンバー制度です。
若年層はネットなどでいろいろな情報を得て騒ぐのは理解できますが、問題はマイナンバー制度が施行されて、自治体などから番号が交付された時、「番号の意味や書類の意図が理解できない」いわゆるシルバー層などにあります。(もちろん、若年層でも分からない方は沢山出てくるでしょう)

書類をいくら送ったと自治体側が言っても、その意図が理解できなければマイナンバー制度は不完全なものに終わってしまい、住基ネットの二の舞になり税金の無駄づかいになりかねません。

周知徹底が最大の課題

全国民に周知させた例として、地上波デジタルテレビ放送(地デジ)の移行があります。

今まで視聴できていたアナログ放送が停波する事により、TVが見られなくなるとして、TVのある全世帯でデジタル放送への移行が必要だった為、毎日の様にTVなどで情報を流していました。

当然、莫大な宣伝費用もかかったでしょう。

しかし、このくらい周知させないと「マイナンバー???・・・なにそれ」で終わってしまう可能性があります。

新聞、雑誌、TV、ラジオ、ネット、自治体ごとの説明会などあらゆるメディアを使い、最低でも施行一年前から丁寧に説明しないと国民の理解を得られなでしょうし、番号だけ配布されても全体に機能しない可能性が現状ではあると思います。

参考リンク

・マイナンバーの「今」と「次」の課題を跳び越えられるか(ITproより)

・マイナンバーシステム整備本番へ!クラウド化は必須か(ITproより)

・マイナンバーで自治体クラウドへの移行は加速するか(ITproより)

・32年度メドに健康保険証などをマイナンバーに一元化(msn産経ニュースより)

・企業でも対策が必須!「マイナンバー制度」(NECより)開発に携わっているはずなので説得力はあります(ページ3まであり)

・預金口座にマイナンバー連結(日本経済新聞より)

・マイナンバー法の概要と銀行における活用可能性(みずほ情報総研より)
施行に対して、課題や懸念材料を的確に記載しています(おすすめ)

<補足事項>

・上記、ITproからリンクされているものは、全ての情報を閲覧する場合会員登録(無料)が必要となっています(ご了承ください)

・マイナンバー法についてまだまだ気になると言う方は、内閣府ホームページ内の税制調査会などで随時公開されています。

*****     まとめ     *****
  • マイナンバーをいかに周知させるかが最大のカギ
    施行予定は2016年ですが、上手く計画通りに開発が進んでも全国民に周知させなければ自治体の負担、果ては税金の無駄遣いで終わってしまいます。
    周知を怠るとシステム自体が出来上がっても機能しない事が起こりえます。
    徹底周知と国民への丁寧な説明がガギをにぎります。
  • セキュリティの課題
    住民基本台帳カードの場合、扱う情報量は氏名や住所など最低限に限られていましたがマイナンバーの場合扱う情報量が膨大になる可能性がある為、懸念材料となっています。
    施行されて見ないとなんとも言えませんが、個人情報保護の問題もありクリアしなければならない課題は山積みです。
    世の中はクラウドやビッグデータが進んでいますが、大量のデータを利用する事はメリットにつながりますが、逆に大きなデメリットを生む事も事実です。
    施行後に監視社会と言われない為にも、国民への丁寧な説明責任が問われます。
【468*60】特価品
Pocket

サーバー改ざん被害は人ごとではない時代

ここの所サーバー改ざんによる二次的被害が増加するばかりで、これによるユーザーのウイルス感染被害も人ごとではなくなってきました。

では本題です

5月下旬に起きたバッファローのダウンロードサービスによる被害は、韓国CDNetworksのサーバー改ざんが関与していたと報告されています。
サイトを閲覧するだけでウイルス感染するやっかいなものです。

原因はAdobeFlashPlayerの脆弱性

韓国CDNetworksのサーバー改ざんは、AdobeFlashPlayerの脆弱性を突いてウイルスが組み込まれていた為、被害の拡大に至った模様で大手セキュリティベンダーのシマンテックも警告しています。

株式会社シーディーネットワークス・ジャパンとはネットワーク関連企業で、韓国法人からはじまり、現在はKDDIの系列企業らしいですが、はじめて知りました。(株式会社シーディーネットワークス・ジャパン ウィキペディアより)

2014年6月11日現在、プレスリリースでセキュリティ被害のお知らせとして追加更新されていますが肝心の被害状況が記載されておらず、企業体質が疑われても仕方ないと思います。

プレスリリースより影響を受けた被害サイト(各社の被害報告など)

・GMOペパボのブログサービス「JUGEM」
【JUGEM】【解決済み】ブログやポータルサイト閲覧時、ウィルス対策ソフトが動作する件について

・エイチ・アイ・エス(HIS)及びリクルートマーケティングパートナーズ
株式会社エイチ・アス告知(pdf) リクルートマーケティングパートナーズ

他にも被害を受けた可能性があるとしながらも、詳細な公表には踏み切っていません。

ネットバンキング利用者は注意

今回のウイルスは、ネットバンキング利用者が標的だった様で、バッファローのサイトからも、その内容が読みとれます。

バッファローダウンロードサイトのウイルス混入によるお詫びとご報告より

参照リンク

・バッファローのウイルス感染は、CDNetworksの改ざん被害が関与(ITPROより)

・Flashの脆弱性を突く攻撃、シマンテックが警告(ITPROより)

・アドビFlash Playerの状況確認(最新版がインストールされているか確認できます)

*****     まとめ     *****
  • サイト閲覧で感染のリスク
    サイトを見ただけ、ダウンロードしただけでウイルス感染、被害は止まりません。
    大手セキュリティベンダーも前から述べている様に、ウイルス駆除ソフトではもはや限界があるとしています。
  • 分からないでは済まない時代に突入している
    今回のターゲットはネットバンキング利用者でしたが、ネットバンキング利用者はその利便性から年々増加し、また被害も増加しているのが分かります。
    Web感染で被害にあわない為にも、また、仮にあってしまっても最小限で済む様に複数サイトで同じパスワードを使うなどは絶対NGですので最低限の知識は頭に入れて置きたいものです。
  • 常に最新の環境で使用する
    今回はサーバー改ざんの原因がAdobeFlashPlayerの脆弱性でしたが、パソコンは使用環境で違いが出るものの、色々なソフトの集まりで機能しています。
    最新バージョンのソフトをインストールして思わぬ不具合が出たなんて事もありますが、基本的には「ご自分の使用環境を最低限理解」して「常に最新に保つ事」が今ユーザー側で出来る作業だと思っています。
Pocket

カラーキャリブレーションをやってみた

管理人の液晶ディスプレイも長年使っており、発色などが微妙になってきたのでカラーキャリブレーションを行ってみました。

では本題です

カラーキャリブレーションとは(IT用語辞典より)簡単に書くと、パソコンのディスプレイなどでどの環境でもなるべく同じ発色にしておこうと言うものです。

使用環境によっては必ず必要とされる

通常、個人ベースで使用している限りではモニターの出荷状態からご自分の好みの明るさや、色合いに調整すれば問題ありません。

出荷初期状態で使用されている方が大半だと思います。

ですが、デザイナー関連の特に色を重視して仕事をされている方は、ちょっとした色の違いでも影響がでるので、カラーキャリブレーションは必須とされている様です。

一般使用でも発色が違ってくる

ブログなどで色づかいが綺麗なサイトを発信しても、他の環境から見れば色合いが若干違って見えるので、サイト管理者や会社でのプレゼンなどでは注意が必要となってきます。

個人使用だけなら好みの色で

個人使用だけなら、発色が強くても弱くても、その方が違和感なく使用できればなんの問題もありません。

参考リンク

・モニターのキャリブレーション(EIZO株式会社より)(モニターメーカーだけあり非常に参考になります。)

・Windows7のカラーキャリブレーション機能を使う(@ITより)

・色調補正を正しく行なうためにPC環境を整える(情報サイトShuffleより) (たぶん、ここが一番分かりやすいと思います)

・色見本と配色サイト(color-sample.comより)

*****      まとめ     *****
  • 色彩好みは人それぞれ、見せるなら少し工夫が大事
    色合いやコントラストの好みは人それぞれですので、なんとも言えませんが、 モニターや使用環境が違っただけで色合いが変わってくる事もあります。
  • 調整の目安
    また、長時間モニターを酷使していると、コンラストなどが変わってくるらしいので200時間くらい使用したら、できるだけ調整してあげるのが良い様です。
    正確に調整するにはそれなりの機器が必要とされる為、通常使用レベルであれば モニターのメニューを調整するだけでも良いと思います。
EIZOダイレクト
Pocket

まだ残るOpenSSLの問題

最近は、IEの脆弱性の問題が大きく取り上げられた為、OpenSSLの問題がすっかり置き去りにされていましたが、問題もまだまだあるようです。

では本題です

下記参考リンクのOpenSSLの問題をざっくり要約すると

「オープンソースなんだけれども、外部からの不具合の指摘が何年も放置され、
修正されず中身がボロボロのポンコツ・・・」
といった感じでしょうか。

<上記の要約がざっくり過ぎたので記事を追加しておきます:2014年5月20日追加↓

通常、オープンソースとは有志が良いものへ改良していくものですが、OpenSSL場合、独自のプログラム構造になっている事や、数多くのOSをサポート対象としている事から、構造が極めて複雑になり、外部から不具合の指摘があっても、あまりに分かりづらいプログラムになってしまった為、緊急時以外は対応できなかった、もしくは対応しなかったと思われます。

そこで、OpenBSDプロジェクトの開発者が、このままではセキュリティを保障できないと判断し、
OpenSSLからLibreSSLを派生させ、別プロジェクトとして取り組むことにしたというのが経緯らしいです。

今後、OpenSSLからLibreSSLへの移行を進める可能性があるともしています。(記事一部抜粋)

簡単な例を挙げると

一台のパソコンの中にあるひとつのファイルを、何十人の人たちが共通で触りまくり肝心のファイルの元内容がぐちゃぐちゃになり、読み取るのが困難になった状態に似ています。(OpenSSLの不具合は例題とは深刻度が比べ物になりませんが)

なお、LibreSSLについては開発が始まったばかりの様で、参考に出来るサイトがあまりない事から今回は省略いたします。

<2014年5月20日追加↑>

今回の問題は、OpenBSDプロジェクトの開発者が指摘した問題となっており将来OpenSSLという名前で無くなる可能性が出てきました。

また、OpenBSDとはオープンなオペレーティングシステムであって、OpenSSL(暗号化ソフトウェアライブラリ)とは異なります。

残る脆弱性サイト

OpenSSLについては、ほぼ対応が終わっている様ですが、まだ対応していないサイトも若干ではあるけれども残っている様です。

参考リンク

・OpenSSLにはこんなに問題が(マイナビニュースより)

・海外SSLサーバー診断サイト
Qualys SSL LabsによるSSLサーバー診断サイト
(OpenSSLをはじめ、詳細な情報がランク形式で確認できる為、参考になります)

Pocket

IEの脆弱性対応確認とブラウザの知識

GWも終わってしまい、IEの脆弱性を休み明けに知った方も多いのではないかと思います。

IEは未だに世界の半数でシェアを持っている為、対応出来ていない方やIEがなんなのか分からない方も以外に多い様で、今回の広範囲にわたる脆弱性で対応策以前の問題も浮き彫りになった事が分かりました。

では本題です

今回は、IEの脆弱性で大騒ぎになった事からブラウザに焦点をあてます。

最低限の知識はおさえておこう

ブラウザとはインターネットを閲覧するソフトになり、特定の業務で使用される事もあります。

ウェブブラウザとも言いますが、現在はブラウザと言った方が一般的で通じやすい為、単にブラウザで良いと思います。

IEとはInternet Explorerの略で、マイクロソフトが開発した世界を代表するブラウザになります。

今回の脆弱性騒ぎは、IE6からIE11まで幅広く影響が出た上、米国土安全保障省がIEの脆弱性に対して警告を出した事もあり、一瞬で世界中にニュースが広まり混乱になりました。

そこにきて、パソコンは使っているけれどもIEやブラウザの意味が分からない方がパニックになったと思われます。

今回のIEの脆弱性対応プログラムはすでに配布されており、通常はWindows Updateで自動更新される様になっています。

自動更新されない場合は、パソコンのスタートからすべてのプログラムとたどりWindows Updateから更新してください。

更新の確認方法として

コントロールパネルからプログラムとたどり、インストールされた更新プログラムに
「KB2964358」
あるいは
「KB2964444」 が更新履歴で確認できる。

上記のKB番号はPCの使用環境により異なる様です(2014年5月8日補足)

参考リンク

・日本のセキュリティチーム – Site Home – TechNet Blogsより

・Microsoft セーフティとセキュリティセンターより

もしくは、IEのブラウザのメニューバーのヘルプからバージョン情報を開き、更新バージョンに上記のKB番号が確認できれば問題ありません。(メニューバーが表示されていない場合は「Altキー」を押してみてください)IE11で確認しています(Windows7環境)

IE11更新イメージ

使用環境を知っておく事も大事

IEがなにか知らなくてもインターネットは出来ますがいざと言う時パニックになるのは本人ですので、冷静な対処をする意味を込めて使用しているパソコン環境くらいは把握しておきましょう。

別に、パソコンの速度がどうとか、解像度がどのくらいとかそんな事は分からなくても問題ではありません(開発側だと知らないと問題ですが)ネットを利用するのであれば、最低限使用しているブラウザのバージョンくらいは把握しておくべきだと思っています。

使えるブラウザを2つはインストールしておく

今回の騒動で、IEしか使用した事がない方が他のブラウザに一時的に乗り換える際にIEを使わなくてはならず、どうすれば良いみたいな事がネットで飛び交っていましたが、IEの脆弱性はなにも今回に始まった事ではないので、違和感なく使えるブラウザをメインとして使い、サブにもうひとつ違うブラウザを入れて置けば、いざと言う時使い分ける事が出来便利だと思います。

とは言え、ブラウザも完璧なものは存在しない為、IE以外でメジャーブラウザとなると選択肢が限られてきます。

IEにできるだけ依存しないブラウザを選ぶ

これも結構難しいですが、代表的なのが

Mozilla Firefox(モジラ ファイヤフォックス)

Google Chrome(グーグル・クローム)

Opera(オペラ)などですが、Mozilla Firefoxに関しては2014年5月1日現在、バージョン28で影響を受ける脆弱性が発覚した為、最新バージョン29以降での使用をおすすめします。 Mozilla Firefoxの脆弱性について(JVN iPedia 脆弱性対策情報データベースより)

他にも数多くのブラウザが存在しますが、MSのIEで使われているレンダリングエンジン(Trident(トライデント))を併用している場合があり、MSの世界シェア最大も納得してしまいます。

まめ知識

Acid3(アシッドスリー)ウェブブラウザが特定のウェブ標準にどれだけ従っているのかを調べることを目的にしたものでスコア100で合格となります。(ウィキペディアより一部引用)

Acid3のWebサイト(評価したいブラウザを開いてサイトへアクセスするだけです)

******     まとめ     *****
  • ソフトウェアに完璧はありません
    使用するソフトがブラウザであれ、オフィスソフトであれ不具合は必ず存在します。
    しょせん人間が創るものなので完全なんてありません。

    今回のブラウザ騒動は、世界規模で騒動になった事とIEが使えない>ブラウザが使えない>インターネットが使えないと一部でねじれた誤解が生じた事で、混乱に拍車がかかったと思われます。

    IEは確かに不具合が多いですが、他のブラウザも例外ではありません。
    今回の騒動でブラウザを乗り換えてこれで安心と思っている方もいると思いますがそれは間違った認識となります。
    最低限の知識を身につければ、いざと言う時の対応に少しは冷静になれると思っています。

Pocket

ついに来たOpenSSL対応サイトからのお願い

ついに来たかって感じでしたが、幸いにも情報をもらっているだけのサイトだったので
「パスワードをご変更いただくことを強く推奨いたします」という事でパスワード変更だけで済みました。

では本題です

今回の案内は、迷惑メールでは無い事をサイト元や、登録メールで確認を取った上で変更を行いましたので問題はないと思います。

パスワード変更は充分確認を取ってから

今回の様に、サイトから対応完了のアナウンスがあってから、もしくは、「データ暗号化ソフト「オープンSSL」で脆弱性」で紹介した Heartbleed脆弱性検査を行い、OKであればパスワード変更した方が良いと思います。

OpenSSLの脆弱性の対応が終わってないサイトに対してパスワード変更して、その後サイトから対応終わりましたとアナウンスがあった場合、もう一度変更をしなくてはならず2度手間になってしまいます。

複数サイトでのパスワード使いまわしは危険

これは前々から言われている事ですが、例えば管理しているサイトが3つあったとします。

仮にサイトA、B、Cとしましょう。

パスワード変更が面倒だと、すべて同じID、パスワードにしていた場合Aのサイトが被害にあった時、B、Cのサイトも同じだと、Aサイトで盗まれたID、パスワードからB、Cのサイトへいもづる式に被害にあう可能性があります。

パスワード管理には無料のソフトがいろいろ出ていますので複数サイトを管理する場合はこの手のツールに頼った方が効率と安全性が確保できます。

参考リンク(Heartbleed脆弱性検査サイト)

・シマンテック(SSL Certificate Checker)

・海外サイト(ハートブリード検査)

その他

・IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

OpenSSLの脆弱性に対する、ウェブサイト利用者(一般ユーザ)の対応について

OpenSSLの表記について

上記サイト、IPAやセキュリティベンダーは「OpenSSL」としている事から今後の記事に関しては「OpenSSL」表記に統一していきたいと思います。
なお、すでにUPした記事の表記に関しては 記事全体に問題が生じなければ修正はしない事にしています。

Pocket